アース製薬創業者『木村秀蔵翁伝記』ブログ版第26回

第26回

第7章 アースタム出現 その1

 

 殺虫剤「アース」の創製によって秀蔵は念願の一つなる輸入品の駆逐に成功した。

  そこで次の作戦に移った。 それは、大正六年頃より急激に輸入された家庭薬「メンソレータム」に対する挑戦であった。

 原料は主としてわが国特産の樟脳、薄荷にワセリン、他数種の薬品を配合加工したものである。一般には欧州大戦中に発見された、何にでもよく効く薬として宣伝されていた。そして、その強力な宣伝によって当時国内に於いて早くも抜くべからざる地歩を占めていた。

 

f:id:chopini:20210629065906p:plain

この木村秀蔵伝記は、2023年3月17日からアマゾンから書籍とキンドル版でで発売されなした。今後はそちらでご覧ください(企画構成 東京都 矢竹考司)

 

 

f:id:chopini:20210708140703p:plain

   戦前の雑誌の広告(アース製薬東京本社提供)